第127回例会

−秋におくる− ふれあい こんさーと

 
2003.10.15

ノクティホール

     歌とお話 :高津佳 エレクトーン:長谷川幹人
     特別ゲスト:青山恵子  

                                                                        主催 川崎童謡の会

4月以来の半年ぶりのノクティホール、午前中に仕事をしておりなんだかんだ会場に到着したのは、一曲目の「かやの木山」が終わるころでした。上品なお着物姿の高津さんと稲穂のセットがとてもマッチングしていて、豊かな日本の秋の雰囲気がとてもよく出ていました。2曲目は1月の童謡の会さんでも歌われた「くいしんぼうのカレンダー」。リクエストが多かったそうです。1月から12月まで、季節の彩りとともに和菓子が次から次へと登場するおいしそうな歌です。そして、そして、高津氏が長い間探していて、とうとう音源を見つけたという裕次郎の幻の名曲?「花のちりぎわ」が歌われました。9月に行われた童謡の会さんの特別コンサートでこの曲を探していることを話したら、さっそく多くの方々がインターネットで調べてくださり、情報を得て、さっそく音源が手に入ったと。そしてそれを長谷川さんにお渡しして、今日の演奏になったとお話がありました。当方は、こういう曲なのね〜。と思いながら聴くのがいっぱいいっぱいでしたが、高津氏はとても満足そうに歌われていらっしゃいました。

さっそく、『いっしょに歌いましょう』では、歌集から「紅葉」「椰子の実」「荒城の月」「浜辺の歌」「砂山」(中山晋平作曲のものと山田耕作作曲のもの両方)「さくらさくら」(新歌詞と旧歌詞との両方)「出船」「初恋」10曲を歌い、今回のために楽譜が用意された「コキリコの唄」「遥かな友に」の計12曲も歌いました。当HP掲示板にみどりさんが書き込んでくださったように、まるで、音楽の授業を受けているような高津さんの解説と指導がとても楽しいひと時です。「椰子の実」では、イントロのザザザー(モチロン、波の音です。)という長谷川さんの憎い演出まであり、音楽の授業の歌唱伴奏にしては贅沢すぎるものでした。「荒城の月」では、『世界に誇る日本の名歌です。省略しないで4節全部歌いましょう。』と。さらに、『縦書きの歌詞を読みながら歌うことはとても良いですね。さらに、たまには歌詞を朗読してみてください。あらためてこの歌の良さがわかります。』と自ら朗読をして下さいました。

今回お召しの本格的なお着物ですが、「幼いころから着物は好きでよく着ていたが、略式のものしか持っていなかった。気持ちが引き締まる思いです。」というお話とともに、なんと、童謡の会さんから還暦のお祝いとして、高津氏にプレゼントされたものという紹介がご本人よりありまして、会場は大きな拍手で包まれました。

休憩が入り、第2部は、まずは青山さんのご登場でした。

「赤とんぼ」「この道」「しかられて」の3曲を歌われましたが、さすがに日本歌曲の博士号をおとりになっていらっしゃる先生です。この季節に聴きたい美しい日本の歌をしみじみ聴かせていただきました。お衣装はオレンジ色から黄色、緑色へのグラデーションがきれいで、フレアーがたっぷり入って、お袖がひらひらとされたステキなドレスでした。

盛りだくさんの第2部のお次は、長谷川さんのエレクトーン・ソロです。シックなブラックのスーツ姿でいらっしゃいました。(長谷川さんのスーツでのお姿をはじめて拝見いたしましたが、シャープに決まっていました。)演奏されたのは、高津氏初演の「花のちりぎわ」にちなんで、『石原裕次郎メドレー』でした。特に曲目は『ナイショ』とおっしゃり、紹介されませんでしたが、「ブランデーグラス」、「嵐を呼ぶ男」、「夜霧よ今夜もありがとう」の3曲でした。汽笛ではじまり、汽笛で終わるカッコイイ、ムード満天の演奏に、思わず『ブラボー』と叫びたくなるほどでした。目を瞑って聴いていたら、目の

前にフルオーケストラが演奏しているような錯覚に陥ります。しかも、むせび泣くようなラッパの音とか息まじりの音とかまでつくりだしてしまう長谷川さんは本当に凄いお方です。

ため息がでるような長谷川さんの演奏の余韻に浸っていると、再び、青山さんと高津氏のご登場。高津氏は洋装にお召し替えされていました。めずらしく、チョウタイでもなく、スカーフでもなく、ノーマルなネクタイをされていました。終了後の楽屋で『なんで、お召し替えされちゃったのですか? お似合いだったし、まだ写真も撮らせていただいていなかったし、残念・・・。』と申し上げると、『暑くて、暑くて、どうしようもなかった。』とのことでした。さて、最終ステージは、お二人のデュエットです。まずは物語風の「かぐや姫」。7月の童謡の会さんのコンサートで、安田祥子さんと歌われていた曲です。高津氏曰く、『今後、いろいろな女性とこの曲を歌ってみたい』とのことでした。そして、「雪の街」「ユレル」「さびしいカシの木」と木下牧子さんの作品(作曲)より、3曲が続けて歌われました。95日にトモノホールというところで行われたやはり青山さんとのジョイントコンサートでも歌われていましたが、ピアノ伴奏でマイクなしで聴いたのとでは雰囲気がかなり異なり、高津氏はやはりこちらのエレクトーンでマイクありの方が、私個人的には好きですね。ラストソングは、荒木一郎作詞、武満徹作曲の「めぐりあい」でした。やはり9月の童謡の会さんでも歌われていましたが、ステキなデュエット曲です。

アンコール曲は『秋といえばこの歌です。』と高津氏がおっしゃり、「小さい秋みつけた」のイントロが流れました。

次回の川崎童謡の会さんのコンサートで高津氏が出演されるのは、来年、1月7日です。毎年1月だけは、伴奏が小原孝さんのピアノになります。獅子舞有り、小原さんのソロ有りの盛りだくさんです。詳しくはこちらから、お問合せ下さいませ。